雷峰の旅日記 北海道編 | |||
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5月6日 | |||
出発前夜、軽く焼酎を飲み早めに就寝したところ旅行の準備を終えた家内が床につく際の気配で目が覚めそれから目がさえどうにも眠れなくなった。「あ〜もう起きてやれ」と起き上がってパソコンの前に座ったのが午前2時。家を出る予定が午前5時だから出発時間までもう一度道東の情報を調べておこうと思いたったわけだ。 2日目に通る予定の知床横断道路はっと・・・。え〜〜っ!まだ開通してないってかあ(-_-;) やばい、コースを変更しなけりゃ・・。ってことで急遽知床を断念。2日目は雨の予報だから比較的あきらめも早かった。初日に廻るはずの網走観光を雨の2日目にまわし初日に景色のいい美幌峠→屈斜路湖→砂湯→硫黄山→摩周湖を駆け足でめぐり、初日の宿サロマ湖畔の「船長の家」を目指すこととする。 2日目は午前中網走の屋内観光を。午後から釧路を目指しながらどこかの観光地を巡る予定だ。 さて午前5時15分、福岡で合流予定のO夫妻を除くメンバー8名を載せた我が愛車ホーミーは一路福岡空港へ向けて大分自動車を西走しはじめた。天ヶ瀬高塚ICを過ぎた頃私にとって1回目のトラブルが発生した。 ブックマークに道東情報や予約している昼食どころを登録している携帯電話を忘れてしまったのだった。ショックは大きかったけど引き返すには時間が無い。電話番号は調べればすむことなのでくよくよしないように自分に言い聞かせ気分が落ち着いた頃空港手前の民間駐車場へ到着。係りの人に空港まで送ってもらう。 空港について搭乗手続きを行っていると保安検査場が込み合っているとのアナウンスが流れる。これが2番目のトラブルの始まりだった。 出発時刻の30分前に手続きを終え保安検査を受けに行くべく2階に上がってびっくり!検査場前は人でごった返している。長年飛行機を利用しているが初めての経験だった。結局保安検査をパスするのに30分もかかってしまい出発時刻を過ぎての搭乗となった。それでもまだ50名ほど搭乗していない人がいるらしく結局40分遅れてのフライトとなった。 羽田での乗り換え時間があまり無いと心配していたが羽田で3回目のトラブル。我々が搭乗するはずの女満別空港行きの便が1時間30分遅れるとのこと・・。 え〜それは困る!なんてったって今日は摩周湖方面を駆け足で巡って6時頃までには「船長の家」へ着かなくてはならないのだ。だから遅れては断然困るのだ・・・。でもこればかりは交渉したからと言ってどうなるものでもないしなるべく早い到着を願いながら早めの昼食を摂る。 実はこの時の昼食代金の一部1人1000円はJALから遅れるお詫びにと貰った食事券を利用させていただいた。JALさんありがとう! その後はこれといった混乱も無く機上の人となったが女満別空港に到着の少し前屈斜路湖や氷結したパンケトーをみることが出来た。 女満別空港に到着し他のメンバーが福岡で預けた荷物を待っている間にトヨタレンタカーに今回の私達一行の相棒「ハイエース10人乗り」を借りにいく。念のため係りの人に美幌峠〜摩周湖を通ってサロマ湖畔に夕方までに着けないものか尋ねてみると、やはり厳しいとのこと。ここで本日の摩周湖行きはあきらめた。 空港で待っているメンバーを乗せていよいよ美幌峠に向けて出発だ。 カーナビの助けもあってハイエースは快調に美幌峠に向けて進路を取る。さすが北海道といったまっすぐな道路に皆から歓声が上がる。私としては開陽台あたりのもっと凄い直線道路を事前にリサーチしているのでこのくらいの景色で驚くわけにはいかないのであるが、やはり凄いと思った。 |
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写真は車の中からのものなのでやや反射光で見にくいが、ご勘弁を・・・。 雄大な畑を見ながら40分ほど走るといよいよ美幌峠が近づいてくる。まだ雪が残っている熊笹や白樺の林を左右に見て暫く行くと美幌峠レストハウスが見えてきた。 駐車場に車を止めると一行は展望台へ向かう。なにぶんものぐさな一行なので一番高い展望台へ向かうものは誰一人おらず、レストハウスから見て左側の一段低い展望所でその絶景にしばし見とれ記念撮影を行う。 パラグライダーを楽しんでいる人もいて、経験があるわけでもないけど、さぞ気持ちいいだろうなあと思った。 記念撮影を終えると名物の揚げ芋を買うべくレストハウスへ・・・。ここはこの旅を企画したときに色々と相談にのって |
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いただいたスノーキタキツネ「ナビ!」さんhttp://www13.plala.or.jp/doutounavi/mokuji.htmlもおすすめの揚げ芋を売っているのだ。家内の分と自分の分2個を買ったがなかなか大きいので自分の分を食べ終わると結構腹が膨れていた。最近ダイエットで小食になっているからよけいだろう。ちなみにこの日家を出るときの体重は113.4sだった。この旅を終わったときの体重もお楽しみに・・・。 | |||
さて、名残は惜しいが用が済んだら長居は無用なんである。なにせ夜には「船長の家」のカニ料理が待っているのだ。 摩周湖は無理でも屈斜路湖畔の和琴まではいけるだろうと美幌峠を後に坂を下っていった。 和琴では水芭蕉が一行を迎えてくれたが温泉に入る時間的余裕も無いので、看板の前で記念撮影を済ませて今来た道を引き返し「船長の家」に向かって進路を取った。 |
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「北海道は雄大だねえ」「家と家の間が大きく開いてるねえ」なんて事を言いながらサロマ湖畔を目指す・・・。 確かに美幌の市街地を通っていると街中にもかかわらず商店と商店の間が広く開いているし家も一軒一軒の間に余裕がある。また道路も心なしか広く感じる。まさに”でっかいどーホッカイドー”って感じだ。 途中能取湖を右に見て一路サロマ湖を目指す。 4時過ぎに「船長の家」前に到着。このままチェックインしようかとも思ったがサロマ湖展望台へ行くことにした。 サロマ湖展望台へのルートは道東旅行の相談相手「ナビ!」さんから教えていただいていたのですぐにわかった。しかし目印の「北勝水産」を過ぎてから左に曲がったまでは良かったが、道路は途中からダートに変わり細くなっていく。少々心細くなりながらも登り坂を4キロほど進むと展望台の駐車場が見えてきた。私達の他は1組の家族連れの先客がいるだけでわりと静かである。木で出来た階段を上り展望台最上部を目指すが、いつもなら途中で音を上げそうな階段をダイエットの効果か寒いくらいの気温のせいか汗もかかずに案外楽に登れた。 そして現れた大パノラマ!ここも凄いの一言だ。サロマ湖の形がしっかりわかるし確かに湖なんだってことが理解できた。私達が泊まる「船長の家」の前にあるリゾートホテルも見えたし山側を見れば遥か彼方に大雪山?だと思われる山も確認できた。来て良かった心からそう思えた。 景色を満喫し記念写真を撮ったなら寒いし長居は無用なんである。なにせ「船長の家」の蟹が待っているのだから・・・。 |
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来るときは長く感じたダートで細い道も帰りは比較的短く感じ、今夜の夕食時に呑む焼酎や酒を買うのにコンビニに寄っても5時40分には念願の「船長の家」にチェックインできた。 夕食まで1時間。向かいのホテルの温泉に行こうかと皆で話したが、¥1000という料金を聞いて断念した。 男性5名女性5名に分かれそれぞれの部屋に入る。うん、部屋も広い!ちょっとタバコくさかったけど・・。 部屋の風呂に入ると言うMちゃんを残し大浴場へ入ってみると想像以上に広いしきれいである。循環式の風呂のようだが特殊な施しをしているようで熱くないけどよく温まった。 う〜ん、いよいよカニの時間が近づいてきた。部屋で風呂上がりのビールを飲もうと自販機の前まで行くと部屋の風呂 |
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に入っていたMちゃんがやってきて館内放送で、今夕日がきれいだって言ってたといって外に出ようとしていた。それはチャンスとばかりにデジカメを取りに戻り、歩いて1分のサロマ湖畔まで出るとさすがの風景が広がっていた。下のサムネイルをクリックしてみてください。 | |||
しばし見とれて宿へ帰ると風呂から出遅れた他のメンバーが見に行こうかやめとこうかと迷った挙句やめたようだ。しかしいいものが観れたものだ。観れなかった人には悪いけど。 さあいよいよカニだカニだ!おっと、その前に風呂上りのビールをっと・・・。北海道限定のサッポロクラシックをゴクリゴクリ、美味い!無類の酒好きの私も今日は運転手だったので他のメンバーが昼食時や車内でビールを飲んでいたときもグッと我慢していたのだ。待ちに待った北海道初ビールだ。ほのかに甘味のあるサッポロクラシックを一気に流し込む。これから北海道にいる間は運転の順番が回ってこないので呑みに呑むことになるはずだ。 |
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予定の時間をやや過ぎた7時前、館内放送で食事の用意が出来たことが知らされた。私にとってこの旅の大きな目的のひとつ「船長の家」の夕食、その時間がやってきたのだ。浮き足立つように食堂へ向かう。私達は10人と人数が多いせいか離れの和室に案内された。聞きしに勝る料理の量だ。これから始まる夕食とのバトルが壮絶なものになるとは私以外のメンバーは知るよしも無かった。
生ビールを1杯づつ注文し最年長者のMちゃんの音頭で乾杯するといよいよ料理との格闘である。氷頭なますから手をつけてビールをグビリ!蟹の身入りの茶碗蒸し、ホタテのグラタン、平貝の酒蒸し、そしてタラバ蟹の足を2本食べた頃からもうやばいかなって気になってきた。まだまだ煮物、フライ、あんかけ、サラダ、ズワイ蟹のしゃぶしゃぶ、左手の鍋では活きた毛蟹と |
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ズワイ蟹が蒸し蟹になろうと待っている。ここでの食事のことをある意味拷問に近いと誰かがホームページで紹介していたが、まさにそのとおりだと思った。ほとんどのメンバーが大量に蟹を残す羽目となった。さすがの私もサラダ、穴子の煮物、デザートのケーキには手を付けることが出来なかった。あえなく撃沈!!女性も含めそのほとんどが呑兵衛のメンバーが「気合を入れて呑むぞ」とばかりに持ち込んだ日本酒と焼酎は半分も空くことなく、すごすごと部屋に持ち帰ることとなった。 男性陣の部屋で飲み直すこととなり食堂から持ち帰った日本酒と焼酎をそれぞれに注ぐがどうも勢いが無い。満腹感で飲む気になれないようである。 今日回った観光地のことなどを話しているうちに、朝4時に起きたメンバーは疲れも手伝ってか10時には全員就寝した。私も何時の間にか眠っていた。 この早すぎる就寝がとんでもない2日目の幕開けを招くこととなる。 |
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